夏の日差しがまだまだ眩しい夕方。現在16時20分。現在の到達市町村は9箇所。残りは31箇所。この説明だけで過酷さが伝わるだろうか・・・?
部長「さて俺の番だな。よっと、何処だ何処だ?わ、若林区か!すぐそばだな!」
金太郎「おーーーーー!」
桃太郎「部長すごい!」
部長「実力、実力。」
桃太郎「割り箸引く運に実力とか有るんだろうか?運も実力の内か・・・。」
部長「桃太郎は何をブツブツ言ってんだ?次は若林区か・・・。産業道路を西に行くルートと、県道10号線を閖上方面に南下するルートか。どちらが近いかか・・・。」
桃太郎「もしもですが、次の目的地に行く際に高速は重要な移動手段ですよね?」
部長「そうだよな。高速の乗り口から離れるのはタイムロスか。じゃあ、信号も渋滞も少ない南方面ルートにするか。」
ビックリドンキーを出た我々は、キリンビール仙台工場方面に向かい、塩釜亘理線に合流。閖上方面に南下した。田んぼの途中で若林区に入った。20分は掛かっただろうか?
部長「意外と時間が掛かったな。次はいよいよ主役の登場か・・・。」
桃太郎「いやな呼び出しするの止めてもらえますか?プレッシャー掛かりますから。今度は大丈夫ですよ。よっと!んっ?何処だ?」
部長「んっ?見つからないぞ。・・・有った!村田町か。どうだろう?遠いかな?」
桃太郎「遠いですか?」
金太郎「微妙ですね。」
桃太郎「何だよ!微妙って!」
部長「どうだろうな。三陸道から、南有料に行くだろ。んっ?仙台南ICを降りてみるか?何か高速ばかりでつまらないし。どのみち高速の途中でカントリーサイン見つけてもUターン出来ないのだから。仙台南ICで降りて村田町を目指そう!」
桃太郎「部長、冷静な判断ですね。確かに高速の途中で見つけても戻れませんよね。部長すごいかも。」
部長「実力。実力。」
桃太郎「分かりましたって!」
部長の冷静な判断とルートで、若林区の田んぼの中から出発する。この旅で思う事は三陸道が無い時代だったらこの旅はもっと過酷だっただろう。
車は三陸道から仙台南に有料道路に入るおなじみのパターン。
国道286号線に降りて川崎方面へ。さらに286号線と併走する県道31号線仙台村田線に入る。
東北自動車道のすぐ隣を走行する頃村田町に入る。看板の真下は幸いにも車が止められる。ここで割り箸を引く事にした。
つづく