部長「本来ならここまで来たんだから、海産物でも食べて行きたいとこだが、南三陸町でまだ12個しか終わってない。
しかも、次は桃太郎が引くのだから、のんびりもしていられない。という事で次を目指すぞ!」
桃太郎「部長、この事態は分かってるつもりなので、一歩譲って海産物は食べなくていいです。
しかも桃太郎は海産物にそんなに興味ありませんから。
それよりも僕が引くからというよりここまで連れてきたのは誰ですか?」
部長「ん・・・。それ引け。」
桃太郎「聞いてないふりですね。引きますよ。全く。よっと・・・。んっ?何処これ?」
部長「あーーーーーー!俺見つけちまった!」
桃太郎「えっ?近いですか?遠いですか?」
部長「か、川崎町だ!」
桃太郎「村田町の隣?逆戻り?ここまで来て?」
部長「俺ら名コンビだな。村田町から南三陸町、そして川崎町?絵に描いたようだ。」
桃太郎「あのー、ここだけの話なんですが、この割り箸を一度戻して引きなおしませんか?」
部長「・・・。それは駄目だ。」
桃太郎「我々しか居ないんですから。ブログに書かなければ良いんですから。」
部長「いや、駄目だ。割り箸の紙として許せない。割り箸の神には誰も逆らえない。」
桃太郎「誰も見てないし、誰も割り箸の神なんて知りませんから。」
部長「割り箸の神が見ている。」
桃太郎「・・・。つまり割り箸を引きなおさないぞと言ってるんですね?何かにとりつかれてるんじゃないですか?」
部長「さて、・・・行くか。」
二人の地獄の長距離移動はまだ続く。もちろん帰りも同じルートを通る。
現在時刻10:45。国道45号線を南下して河北ICから三陸自動車道へ乗る。
南部道路に入る頃には11:30を回っていた。仙台南ICを降り国道286号線に出る。
村田町に行くには仙台村田線に入るが、川崎町はそのまま286号線を直進。
通称笹谷街道を走れば両側生い茂る林の中に川崎町のカントリーサインを発見した。
部長「やっと着いたか!本当に長かったなあ。疲れたか?もう12:15かあ。」
桃太郎「南三陸町への往復はお互い疲れましたね。」
二人は言葉には出さないが、すでにこの旅の厳しさが身に染みて来ていた。
部長「何か割り箸引くの怖いな。よっと!何処かな?」
桃太郎「今度はどこだと・・・。」
部長「おーーーー、角田市だ。」
桃太郎「すげー近い!」
部長「実力、実力!」
桃太郎「そのフレーズもう分かりましたって。」
つづく