三日目スタート後も特段変わった方法を取るわけでもない部長。このままでは何日掛かるか分らないと進言する桃太郎。三日目最初に向かったのは七ヶ浜町。そして桃太郎の進言を打ち消すように部長が引いた次の目的地はお隣りの松島町だった。
部長「やっぱり俺凄いだろ?」
桃太郎「尊敬というより、ナイス位の感じですかね。」
部長「やっぱり冷めてるな・・・。じゃあ俺の運転だ。松島町へは引き返して大代橋を渡り北上して塩釜市に入る。そこから国道45号線に合流して利府町を経由して行く。」
ここから道路は殆どが片道一車線、営業車の数も一気に増え、信号に捕まってばかり。ついに松島町に着く頃には、お昼を食べてもおかしくない時間に成っていた。
部長「よーし、到着!・・・お腹減ったな?」
桃太郎「確かにそうですね。コンビニ寄りましょう。」
近くのコンビニによって車中昼食中。
桃太郎「部長!やはり今日中とかそういう感じでは終わりませんよね?」
部長「・・・。そうかもな。まあ気を取り直して次引けや!!」
桃太郎「まあ、そう言うと思ってました。では!よっと!んっ?これは美里町ですね。」
部長「おーーー!やるなあ。近いし隣だろ!このまま国道45号線を北上して国道346号線に入れば美里町じゃん!」
桃太郎「美里町って?」
部長「お前なあ。そろそろ宮城を歩こうなんだから地理覚えろよ。歴史もな。美里町は今年(旅中は2006年です)の1月1日に南郷町と小牛田町が合併して出来たんだよ。」
桃太郎「すいません。勉強しておきます。ではそこへ。」
よくは分りませんが、強引に旅に引き戻された桃太郎。言われるがまま一路美里町へ。
国道45号線は北上すると日本三景の松島の海辺から一気に山間に折れる。三陸自動車道が見えてくると大きなY字路に到達。三陸自動車道の松島北ICの交差点で国道346と合流する。美里町へはこの国道346号線でさらに北上することになる。いつの間にか東北本線と平行或いは交差して走るようになり、Y字路から20分ほどでまずは大崎市に入った。
そのまま346号線を北上する。東北本線の鹿島台駅方面へ。鹿島台小学校前の交差点を東へ右折。東北本線の陸橋を渡り、そのまま国道に沿って北へ。鳴瀬川を渡ると美里町に到着する。
部長「意外と早かったろ?」
桃太郎「はい!松島から景色が一変しましたね。」
部長「・・・。まあいい意味で長閑だよな。」
桃太郎「上手くまとめましたね。」
桃太郎は思った。結構な農村地帯に来たと。そして次回二人にはこの旅の行方を左右する行き先が・・・。
つづく