大衡村に到着。時間は16:10を過ぎた。一気に加美町、色麻町、大衡村をやっつけた二人。このままの調子でスパートを掛けられるのか?それともやはり桃太郎がとんちんかんな目を引くのか?
部長「じゃあ、今度は俺が頑張る番だな!よーっと!おーーーーーーーっし、栗原市だーーー。俺カッコいいかも!」
桃太郎「ち、近いんですか?栗原市って、宮城の端っこでは?」
部長「ところが去年、栗原郡が全て合併したんだ!だから、そんなに遠くないぞ!まずは国道347号線の起点まで戻ろう。そこから国道4号線に乗る。今度は北上だ・・・少しだけ遠いかな?」
二人は国道4号線まで戻り北上する。走る事約30分で旧高清水町、現在の栗原市に着いた。
桃太郎「確かにそれ程遠くは有りませんでしたね。これで18市町村を“征服”したという事ですね!」
部長「“征服”?いい言葉だな!それを使おう。じゃあ、残る22市町村も一気に征服するぞーーー!」
桃太郎「一気に?何日掛けて?何日も掛ける事を一気にと言うの?」
部長「いちいち現実的な奴だなあ。気持ちが折れるだろ!いいから早く次引けよ!」
桃太郎「この流れを変えないように引きますよーー!よっとーーー!何処だー?」
部長「おーー、これはやばいか?七ヶ浜町じゃねえか・・・・・・。」
現在17時15分過ぎ。ここから七ヶ浜町まではどんなに頑張っても一時間半以上は掛かる。帰宅ラッシュにもぶつかるかもしれない。
部長「うーーーん。どうするか?」
桃太郎「すいませんでした。良い流れが・・・。どのルートで行くんですか?」
部長「ルートで悩んでるんじゃないよ。今日をどうするかだよ。」
桃太郎「えっ?今日?」
部長「ここから七ヶ浜町までは一時間半では行かないだろう。今何時だ?17時を過ぎてるだろ?」
部長の決断を待つ桃太郎。結果はあっさり出た。
部長「今日は止める。疲れが激しいから。二人ともかなり走ったからな。」
桃太郎「おー。帰りますか?」
部長「今日は帰るぞ。その後の続きに関しては明日考えるか!」
かくして過酷な二日目も終了。しかしまだ半分も征服していない。次回三日目で旅は意外な方向へと舵を取るのだった。
つづく