部長の姿はまだ見えない・・・。二人で辺りを見回す。
あれっ?部長の車だ!!
部長「おう、待ったか?」
桃太郎「部長、今日はどうしたんですか?今日は車ですか?」
部長「おうよ、今日は車で旅するぞ!あれっ?新人は?」
桃太郎「金太郎は部長が来ないから辺りを探してますよ!」
部長「あれっ?来た来た!。おーい、金太郎ー!こっちだぞー!」
金太郎「おはようございます。」
部長「おはよーっす!さあ、二人とも車に乗れよ。企画発表だ。」
桃太郎「おー!やはりこの時ばかりはワクワク、ドキドキだなあ。金太郎も心して聞けよ!」
金太郎の顔が強張った。今までの旅の話をたくさんしたもんね。
部長「あのさー、今回は車で移動しますよー。」
桃太郎「前回もそうでしたよ。」
部長「うん。前回は桃太郎の駄目出しが身にしみた。俺とした事が妥協した旅になってしまった。これでは旅は駄目だ。そう思った。」
桃太郎「そこまでの駄目出ししてませんが・・・。」
部長「そこで、今回は俺も行き先を決めない旅にする。」
桃太郎「えっ?何ですかそれ?」
部長「ここに、割り箸が有る。割り箸の先には番号が書いてある。1から40番までの番号だ。そしてこれが宮城県の図面だ。」
桃太郎「えーーーー!まさか?すでに市町村の名前は消され、番号が上書きされてる図面じゃないですか?すでに何するか分かりますよー!」
部長「感が良いな!では続きを。そして俺は割り箸の神だ!割り箸の神には誰も逆らえないのだ。」
桃太郎「また、有名なローカル旅番組のコピーって言うかパクリですね。」
部長「そんな有名な人達が俺らのサイト見るわけ無いじゃん。」
桃太郎「そういう問題じゃないんですが・・・。」
部長「じゃあ、お待たせ今回の旅は、宮城県の40市町村完全走破の旅だぁー!」
桃太郎「やっぱり!それもパクリですね。しかも完璧なパクリですね。」
部長「順番にこの割り箸を引いて、その土地の地名書いて有る看板の下まで行ったら、また次の割り箸を引く。割り箸を引いた人がその看板の下まで運転していくんだ!」
桃太郎「何から何までパクリ企画ですね?」
金太郎「なっ!何ですか?あのー、い、意味が全く分からなかったんですが?」
桃太郎「いーよ!その反応!!分かる分かる!俺も最初はそう思ったもん第一弾の時は!」
つづく