部長「コンビニと言ったら何処だ?」
桃太郎「何ですか?急に。セブンイレブンだと思いますよ。」
部長「色んなコンビニが有るのに?ファミマでは駄目なのか?」
桃太郎「駄目ですね!セブンイレブンは絶対です。」
今思うと何故こんなにセブンイレブンを押したのか解りませんが、一番好きだったのでしょうね。桃太郎としては。しかし、この発言が後の旅に大きな影を落とす事になろうとは・・・。まだまだ部長の怖さを桃太郎は知る由も有りませんでした。
部長「金太郎はセブンで良いのか?」
金太郎「自分は何処でもOKです。」
部長「ではまず次の目的地を決めてからコンビニを決めよう。桃太郎の番だぞ!」
桃太郎「すっかり忘れてました。よっと!この番号は何処ですか?」
部長「・・・・・・。あれ?見つからない・・・・。」
桃太郎「えっ?無いんですか?間違い?」
金太郎「あっ!!!」
部長「あっ!!!!!!あーーーーー!!」
桃太郎「えっ?何処ですか?あーーーーーーーーーーーーーー!やってしまいましたね。ま、丸森町ですか?」
部長「まあ、こんな事もあるさ。まずはコンビにでも寄っていこうや。」
明らかに部長の顔に余裕が無かったのを桃太郎も金太郎も感じ取った。しかし、部長自ら「割り箸の神」と名乗ってる以上、部長が甘い決断或いはぬるい判断をするとは思えない。丸森町・・・。何処ですか?(丸森町の皆様すいません。)
部長「ここは多賀城だから、また三陸自動車道に乗って、今度は岩沼ICで降りて国道4号線を南下しよう。山崎パンの先から国道349号線に入り、角田市内の街中心部で国道113号線に乗り換えれば着くぞ!!ふー!」
桃太郎「部長を軽くでは無く完全に尊敬しました。地図が完璧に見れるんですね。」
部長「まあな!にしても簡単には着かないな今度は!」
桃太郎「いえ、部長がナビをしてくれたら頑張れますよ!桃太郎いきまーす!!」
金太郎「ガンダム?ですよね?」
金太郎のツッコミに部長と桃太郎は軽い笑顔で答えつつ丸森町に向けて出発した。丸森町は宮城県の南の玄関とも言える南端の町。同じ県内とはいえ遠いなあ。と桃太郎が考え始めた時、小さな寝息と大きな寝息が・・・。寝てる?部長まで?先程までの感動が完全にすっ飛んだ。もう寝てるの?この先が思いやられるとはこの事だろう・・・。
つづく