2012年 7月 19(木曜日)第五弾 第二十話
三日目は桃太郎の心配など全く感じさせないほどにとんとん拍子に進んでいた。
桃太郎「部長の番ですね。近隣をお願いしますね。」 部長「今日は調子が良いからな。この流れで行こうか。よっと!んっ?これは石巻市か?」 桃太郎「おー、そんなに遠くは無いんじゃないですか?」 部長「うーーん。すげーぞ、また隣だ!しかも目の前だ!」 桃太郎「うーーん、あまり信用してませんでしたが、何か今日は行けそうな気がしてきました。」 部長「俺も、そんな気がしてきた。市町村合併してたお陰だな。」 桃太郎「ワクワクしてきました。早速行きましょう。」 部長「では発進して。美里町のカントリーサインの下から鳴瀬川の河川敷を東へ。これが県道151号線。すぐにある郵便局の十字路を南へ。これが県道150号線。南郷小学校の前を通り過ぎて、県道16号線に出て左折。東へ。結構走るなあ。信号が有るので北へ。これが県道204号線で・・・、石巻市のカントリーサイン発見!到着。」 桃太郎「結構ぐるぐる回りましたが、まあ早いですよ。次は桃太郎ですね。さくさく行きましょう。よっと、これは・・・女川町ですね。」 部長「おーー。また隣じゃん。好調過ぎないか?」 桃太郎「そうですね。好調なのは良い事ですよ。この旅は、サクサク行かねば、いつ何が起こってもおかしくないですからね。」 合併した石巻市は大きかった。石巻を横断するとまもなく女川に入った。 桃太郎「道路混んでませんでしたからあっという間でしたね。」 部長「そろそろ今日の最後位か・・・。遠く引いたら明日だな。ん・・・。明日は予定空いてないな。どうするかなあ・・・。うーん。次はおれのばんだだった。よっと!」 桃太郎「近くだと良いな。今、ノッてますからね!部長ガンバです。」 部長「・・・。・・・。・・・。・・・。・・・。・・・・・・・・・・。やっちまった。」 桃太郎「んっ?えっ?何処ですか?やばいって!」 部長「気仙沼。」 桃太郎「えーーーーー!引いちゃいましたね。とうとう。ど、どうするんですか?」 部長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ふー。」 桃太郎「ぶ、部長!し、しっかり。」 順調な三日目。最後にこんな落とし穴が。もちろんこの後部長が固まったまま数分の時が流れたのは想像できますよね。 そんなこんなで、激走!宮城の40区市町村の旅!第一幕終了となったのは言うまでもありません。 部長「す、すまん。他の事考えて引く力が弱ってたかぁ・・・。」 桃太郎「部長!仕方無っす!帰りましょう。」 退却―!落ち延びる二人であった。 第五弾 完 2011年 10月 18(火曜日)第五弾 第十九話
三日目スタート後も特段変わった方法を取るわけでもない部長。このままでは何日掛かるか分らないと進言する桃太郎。三日目最初に向かったのは七ヶ浜町。そして桃太郎の進言を打ち消すように部長が引いた次の目的地はお隣りの松島町だった。
部長「やっぱり俺凄いだろ?」 桃太郎「尊敬というより、ナイス位の感じですかね。」 部長「やっぱり冷めてるな・・・。じゃあ俺の運転だ。松島町へは引き返して大代橋を渡り北上して塩釜市に入る。そこから国道45号線に合流して利府町を経由して行く。」 ここから道路は殆どが片道一車線、営業車の数も一気に増え、信号に捕まってばかり。ついに松島町に着く頃には、お昼を食べてもおかしくない時間に成っていた。 部長「よーし、到着!・・・お腹減ったな?」 桃太郎「確かにそうですね。コンビニ寄りましょう。」 近くのコンビニによって車中昼食中。 桃太郎「部長!やはり今日中とかそういう感じでは終わりませんよね?」 部長「・・・。そうかもな。まあ気を取り直して次引けや!!」 桃太郎「まあ、そう言うと思ってました。では!よっと!んっ?これは美里町ですね。」 部長「おーーー!やるなあ。近いし隣だろ!このまま国道45号線を北上して国道346号線に入れば美里町じゃん!」 桃太郎「美里町って?」 部長「お前なあ。そろそろ宮城を歩こうなんだから地理覚えろよ。歴史もな。美里町は今年(旅中は2006年です)の1月1日に南郷町と小牛田町が合併して出来たんだよ。」 桃太郎「すいません。勉強しておきます。ではそこへ。」 よくは分りませんが、強引に旅に引き戻された桃太郎。言われるがまま一路美里町へ。 国道45号線は北上すると日本三景の松島の海辺から一気に山間に折れる。三陸自動車道が見えてくると大きなY字路に到達。三陸自動車道の松島北ICの交差点で国道346と合流する。美里町へはこの国道346号線でさらに北上することになる。いつの間にか東北本線と平行或いは交差して走るようになり、Y字路から20分ほどでまずは大崎市に入った。 そのまま346号線を北上する。東北本線の鹿島台駅方面へ。鹿島台小学校前の交差点を東へ右折。東北本線の陸橋を渡り、そのまま国道に沿って北へ。鳴瀬川を渡ると美里町に到着する。 部長「意外と早かったろ?」 桃太郎「はい!松島から景色が一変しましたね。」 部長「・・・。まあいい意味で長閑だよな。」 桃太郎「上手くまとめましたね。」 桃太郎は思った。結構な農村地帯に来たと。そして次回二人にはこの旅の行方を左右する行き先が・・・。 つづく 2011年 10月 1(土曜日)第五弾 第十八話
三日目・・・。
今日も旅は続きます。前回の二日目からは一週間が経過しました。 二人はまたウンザリした顔で集合。さすがに厳しい旅ですから・・・。桃太郎は、前回の最後に部長が「この続きに関しては明日考えるか」と言っていたが、一週間経った今日の朝になっても、一向に続きを話し合わない事を気にして自分なりに考えをまとめていた。 桃太郎「部長、昨日考えてたんですけど、今日だけでは終わりませんよね?まだまだ続きますよね?」 部長「んっ?そうか?今日で決着付くんじゃないのか?」 桃太郎「はっ?前回の二回の旅の内容もう忘れたんですか?無理ですよ、今日だけじゃ。と言うか、昨日思ったのは、この旅ってダラダラ続けたら駄目な気がするんですが?面白みが欠けていく気がするんです。それと苦痛が読者に伝われば良いですが・・・。伝わってますか?」 部長「ズバット言うね。そうか・・・。そうか・・・も、な。じゃあ行くか七ヶ浜町へ!」 桃太郎「部長?聞いてますかーーー?」 桃太郎の真剣な意見も割り箸の神には通じなかったのか? 二人は昨日最後に桃太郎が引いた七ヶ浜町へ向かった。いつも通り出発は泉区の事務所からだ。朝もやが晴れて気持ちの良い日だ。 桃太郎「国道4号線から国道45号線に降りますか?それとも産業道路から行きますか?」 部長「産業道路まで行くと逆に遠回りだろ。国道45号線から行って、中野栄駅前から産業通りに入ろう。」 二人のウンザリした気持ちから集合時間に集合出来なかった二人。国道45号線に降りて中野栄駅前を通過する頃にはすでに10時を過ぎようとしていた。 部長「後は多賀城駐屯地の有る信号までまっすぐだ。」 七ヶ浜町に入るには、国道45号線の下馬付近から貞山橋を渡るか、産業道路を進み多賀城駐屯地前から右折して大代橋を渡る方法がある。二人は大代橋を渡りまもなく七ヶ浜町の看板を越えた。 部長「意外と時間掛かったな。営業車とか多かったもんな。」 桃太郎「だ・か・ら、時間は掛かるんですって!この七ヶ浜町で約半分ですよ!」 部長「うーーーん。そうだなあ。」 桃太郎「あーーー!聞いて無い振りだー!」 部長「ほれブツブツ言ってないで次は俺だぞっと!よっ!松島町だ!」 桃太郎「部長すごい!」 部長「そうだろ!」 つづく 2011年 6月 24(金曜日)第五弾 第十七話
大衡村に到着。時間は16:10を過ぎた。一気に加美町、色麻町、大衡村をやっつけた二人。このままの調子でスパートを掛けられるのか?それともやはり桃太郎がとんちんかんな目を引くのか?
部長「じゃあ、今度は俺が頑張る番だな!よーっと!おーーーーーーーっし、栗原市だーーー。俺カッコいいかも!」 桃太郎「ち、近いんですか?栗原市って、宮城の端っこでは?」 部長「ところが去年、栗原郡が全て合併したんだ!だから、そんなに遠くないぞ!まずは国道347号線の起点まで戻ろう。そこから国道4号線に乗る。今度は北上だ・・・少しだけ遠いかな?」 二人は国道4号線まで戻り北上する。走る事約30分で旧高清水町、現在の栗原市に着いた。 桃太郎「確かにそれ程遠くは有りませんでしたね。これで18市町村を“征服”したという事ですね!」 部長「“征服”?いい言葉だな!それを使おう。じゃあ、残る22市町村も一気に征服するぞーーー!」 桃太郎「一気に?何日掛けて?何日も掛ける事を一気にと言うの?」 部長「いちいち現実的な奴だなあ。気持ちが折れるだろ!いいから早く次引けよ!」 桃太郎「この流れを変えないように引きますよーー!よっとーーー!何処だー?」 部長「おーー、これはやばいか?七ヶ浜町じゃねえか・・・・・・。」 現在17時15分過ぎ。ここから七ヶ浜町まではどんなに頑張っても一時間半以上は掛かる。帰宅ラッシュにもぶつかるかもしれない。 部長「うーーーん。どうするか?」 桃太郎「すいませんでした。良い流れが・・・。どのルートで行くんですか?」 部長「ルートで悩んでるんじゃないよ。今日をどうするかだよ。」 桃太郎「えっ?今日?」 部長「ここから七ヶ浜町までは一時間半では行かないだろう。今何時だ?17時を過ぎてるだろ?」 部長の決断を待つ桃太郎。結果はあっさり出た。 部長「今日は止める。疲れが激しいから。二人ともかなり走ったからな。」 桃太郎「おー。帰りますか?」 部長「今日は帰るぞ。その後の続きに関しては明日考えるか!」 かくして過酷な二日目も終了。しかしまだ半分も征服していない。次回三日目で旅は意外な方向へと舵を取るのだった。 つづく 2011年 5月 11(水曜日)第五弾 第十六話
角田市から加美町へ。距離の割には高速道路を使う事で時間を短縮出来そうな・・・。
まずは角田市へ来る時に使った亘理大河原川崎線を村田町へ向けて北上。 県南部を走るのにはこの道路は欠かせません。 村田ICからは東北自動車道へ。 古川ICまでは約60分の道のり。古川ICを降りる頃にはすでに15:20を過ぎていた。 部長「結局一時間半以上掛かったな。古川IC降りたら国道4号方面に行って、さらに国道4号線を仙台方面に戻り、途中から国道347号線に入る。あとは真っ直ぐに進めば旧中新田町、現在の加美町だ。」 桃太郎「素晴らしいナビですね。」 古川ICから降りてからのルートは、地図を見ると一見遠回りしている様に見えるが地元住民でもない二人は、道路幅も広く走りやすい国道ルートを選んだのだ。 部長「よし。時間は掛かったがなんとか着いたな。じゃあ次は俺だ。よっと!!これはおーーーーーーーーーっと色麻町だ!!」 桃太郎「おおおおーーーーーー!これはすごいですね!」 部長「俺もビックリした!」 何とここで隣の色麻町が目的地に。現在15:40を過ぎている。少しでも近くが良い。 部長「このまま国道347号線を西へ進んで、すぐに国道457号線を南へ。あとは自動的に色麻町を通る。行くぞー!」 実際に10分程度しか掛からなかった。二人は色麻町へ着いた。 桃太郎「部長早かったですね。ワクワクしてきましたね。感動してます。これを読んでる人達もこの旅をしてくれればこの感動が分かってもらえるんだけどな。この馬鹿馬鹿しい程の感動、伝えたいなあ。」 部長「本当だな。俺も自分で感動してるもん。さてこの調子で差サクサク近く引こうぜ。今までは桃太郎が遠くを引くのが面白いと思っていたけど、これ程辛くなるとやっぱり近くが感動するよな。では引け近くを!」 桃太郎「分かってます。毎回近くを引こうと思ってますから!ではよっと!これは?何処?近いか??」 部長「おーーーーー!近い近い、大衡村だよ。隣、隣!しかもまた10分じゃない?」 桃太郎「おーーーーー!すげー、感動でチョット涙が・・・。」 現在居る国道457号線を10分程度南下すれば大衡村です。あまりに出来過ぎた割り箸の目なので疑う人も居るでしょうね?でもそんな事はお構いなし。二人の車は夕方の国道457号線を南下するのでした。 つづく 2011年 2月 27(日曜日)第五弾 第十五話
昨日さんざん通って横切ってした角田市。
しかし、割り箸を引いた時に訪れないと意味がありません。 今日は目的地が角田市。いざ行かん! 現在は川崎町の支倉台団地の入り口付近。 ここから角田市に向かうにはまず南下して碁石富岡線に入りさらに南下して村田町に入る。 さらに南下。村田町役場の側を通り国道4号線を目指す。 国道4号線に出る手前で大河原町に入る。国道4号線に出たら、大河原町内を角田方面へ。 亘理大河原川崎線を通って角田方面へ。 部長「結構走ったよな。45分くらいか?」 桃太郎「地図で見ると近いですが、走ると遠いですよね。やっぱり。この亘理大河原川崎線の途中でトンネルに入ります。そのトンネルの真ん中で角田市に入ります。」 部長「トンネルの真ん中で?」 亘理大河原川崎線が街中から抜けるとトンネルに入った。 桃太郎「あれですかね?」 部長「おー、抜けてからカントリーサインが有るのか?結局一時間近く掛かったな。そろそろ何処かでお昼にしよう。」 桃太郎「地図にセブンイレブン載ってます。少し遠いですが。」 二日連続で疲れもかなり溜まってきた二人はセブンイレブンでこの旅を振り返る。 そして桃太郎は昨日から抱いてる疑問をやっとぶつけてみた。 桃太郎「部長、この角田市で14箇所です。つまりあと24箇所です。それにもう13:30過ぎました。今日に至ってはまだ3箇所目です。展望が見えません。」 部長「確かに先行き不安だな。それと今14箇所目ならあと26箇所だろ!」 桃太郎「あれ?ってそんな細かい事はツッコミ要りませんよ!」 部長「細かいか?」 ゆっくり休みたいが、ゆっくり休んでは今後の旅に響く。二人ともよく分かっていた。 部長「桃太郎の番だな。近く引いてくれよ!」 桃太郎「僕だって引きたくて遠くを引いてるわけではありませんよ!では、よいしょっと。おっとまた見つからない。」 部長「あれ?見つからな・・・い・・・。み、見つけた。加美町だ!」 桃太郎「加美町?県北ですね?やばいやばい、やばーーーーい。」 部長「騒ぐな!ルートが頭に浮かんでこない!うーーん。さすがにこれはまずいか?・・・まずは冷静になろう。まずは目的地の加美町には古川ICまで行けば近くだ。という事は東北自動車道を使う。ここは角田市。ここに来るまでに道のりを戻って村田ICから東北自動車道に乗れば良いか!遠くないかも。」 桃太郎「大丈夫ですか?」 部長「大丈夫だろ。まずは来た道戻るぞーー!」 つづく 2011年 2月 9(水曜日)第五弾 第十四話
部長「本来ならここまで来たんだから、海産物でも食べて行きたいとこだが、南三陸町でまだ12個しか終わってない。
しかも、次は桃太郎が引くのだから、のんびりもしていられない。という事で次を目指すぞ!」 桃太郎「部長、この事態は分かってるつもりなので、一歩譲って海産物は食べなくていいです。 しかも桃太郎は海産物にそんなに興味ありませんから。 それよりも僕が引くからというよりここまで連れてきたのは誰ですか?」 部長「ん・・・。それ引け。」 桃太郎「聞いてないふりですね。引きますよ。全く。よっと・・・。んっ?何処これ?」 部長「あーーーーーー!俺見つけちまった!」 桃太郎「えっ?近いですか?遠いですか?」 部長「か、川崎町だ!」 桃太郎「村田町の隣?逆戻り?ここまで来て?」 部長「俺ら名コンビだな。村田町から南三陸町、そして川崎町?絵に描いたようだ。」 桃太郎「あのー、ここだけの話なんですが、この割り箸を一度戻して引きなおしませんか?」 部長「・・・。それは駄目だ。」 桃太郎「我々しか居ないんですから。ブログに書かなければ良いんですから。」 部長「いや、駄目だ。割り箸の紙として許せない。割り箸の神には誰も逆らえない。」 桃太郎「誰も見てないし、誰も割り箸の神なんて知りませんから。」 部長「割り箸の神が見ている。」 桃太郎「・・・。つまり割り箸を引きなおさないぞと言ってるんですね?何かにとりつかれてるんじゃないですか?」 部長「さて、・・・行くか。」 二人の地獄の長距離移動はまだ続く。もちろん帰りも同じルートを通る。 現在時刻10:45。国道45号線を南下して河北ICから三陸自動車道へ乗る。 南部道路に入る頃には11:30を回っていた。仙台南ICを降り国道286号線に出る。 村田町に行くには仙台村田線に入るが、川崎町はそのまま286号線を直進。 通称笹谷街道を走れば両側生い茂る林の中に川崎町のカントリーサインを発見した。 部長「やっと着いたか!本当に長かったなあ。疲れたか?もう12:15かあ。」 桃太郎「南三陸町への往復はお互い疲れましたね。」 二人は言葉には出さないが、すでにこの旅の厳しさが身に染みて来ていた。 部長「何か割り箸引くの怖いな。よっと!何処かな?」 桃太郎「今度はどこだと・・・。」 部長「おーーーー、角田市だ。」 桃太郎「すげー近い!」 部長「実力、実力!」 桃太郎「そのフレーズもう分かりましたって。」 つづく 2011年 2月 7(月曜日)第五弾 第十三話
村田町に到着。結局また二人きりになった二日目。
部長「意外と時間掛かったな。もう8:45か。じゃあ俺から。よっと!」 桃太郎「あれ?見つからない。」 部長「んっ?無いな・・・。ん・・・?あ、あーーーーーーーー!!」 桃太郎「えっ?何処何処?・・・?あーーーーーーーーーー!!」 部長「み、南三陸町か?やっちまったな・・・。」 桃太郎「遠いですね。これはやばいですか?」 部長「朝い一発目ではキツイ場所だよな・・・。でも行くしかない。」 とうとう県北が登場。しかも遠く100kmは有る。南三陸町は2005年に歌津町と志津川町とが合併して出来た町。 村田町からでは南側の旧志津川町から入るしかないが、それにしてもきちんとルート計画を立てて行かねばならないだろう。 部長「さて早速作戦会議か。三陸自動車道か東北自動車道か?」 今後計画として三陸自動車道は延長が考えられているようですが、現在は河北ICまでしか開通してません。 河北ICからは国道45号線をひたすら北上するしかありません。村田町から南三陸町まで約100kmの長旅です。 部長「何時に着くだろうな?」 桃太郎「まだ出発したばかりですから、そんなの分かりませんよ。」 部長「そうだな。二時間は掛かるな。高速乗るぞー!」 桃太郎「朝ご飯まだでした・・・。コンビニ・・・。」 部長「あのな~。三陸自動車道や南部道路にコンビニなんて無いんだよ!知ってるだろ?」 南部道路は混んでませんが、殆どが片道一車線で抜けない。三陸道に入りやっと混雑から抜け出た。 かと思いきや仙台港北IC降り口付近でまた車線が狭くなる。河北ICを降りる頃にはすでに10時になっていた。 河北ICを降りて国道45号線に出た。 部長「確かにお腹減ったな。コンビニ入るぞ!」 桃太郎「待ってました!」 朝ご飯を食べ再び出発。国道45号線をひたすら北上。本当に真北にドンドン向かっている。 登米市(旧津山町)付近で道路は真東を向く、太平洋へ向かって走る事になる。 海に向かって走っているはずだが、周りは完全に山々。アップダウンも左右のカーブも多い。 そんな山間の中でやっとカントリーサインを見つける。左カーブを抜けると目の前に。 桃太郎「あれそうじゃないですか?」 部長「おー、やっと来たぜ。」 桃太郎「何か感動しますね。」 カントリーサインを過ぎると左手に引き込みスペースが有った。 部長「ここで良いな。疲れたなあ。さあ次は、桃太郎だぞ。ここまで来たんだから周辺の町を引いてくれよ。気仙沼とかでよいぞ!」 この後悪夢が二人を襲う。二日連続で疲れも出てきた過酷な旅にさらに追い討ちを掛ける次の目的地とは? つづく 2011年 2月 6(日曜日)第五弾 第十二話
すでに村田町に着いた頃には、17時半になっていた。何となくここからどうなるんだろうかという雰囲気が漂ってきた。もちろんこれを考えているのは桃太郎だけだろうが。桃太郎も運転を終え放心状態になっていたその時、携帯電話が鳴った。
部長「誰のだ?」 金太郎「あ。僕のだ・・・。」 この電話からは、今後何が起こるかなんて誰にも理解出来なかった。電話は金太郎の母君から。どうも誰かの容態が悪いようだ。 金太郎「お祖母ちゃんが危篤のようです。」 部長「何?それは大変だ。時間も時間だから今日はこれで切り上げよう。一日目は終了としよう。」 全員解散となり、桃太郎は自宅へ。次の日朝早く携帯へメールが。金太郎からだ。「お祖母さんの所へ行ったが亡くなったという事。家庭の事情が有り色々考えて会社を辞めるという事。」だった。そして桃太郎は会社へ。 朝7:40分。 部長「メール来たか?」 桃太郎「はい。残念ですね。」 部長「まさか、こんなに早くにメンバーが欠けるとは。」 桃太郎「早くというか、一回きりでしたね。」 部長「まあ、仕方無いよな。人の人生色々だからな。それと大事な事なんだが、昨日急いで帰ってきただろ。村田町で割り箸引かなかったんだ。」 桃太郎「あー。まあ急いでましたし、危篤だっていうのに割り箸引かせるのも人間としてかなりヒドイ事だと思いますからね。」 部長「それで、今から行くぞ。村田町へ。割り箸は俺から引くから。」 桃太郎「いきなりの展開ですが、今回は非常時ですので従います。」 部長「遠めで、軽くいやいやな感じで、仕方なくさが伝わるが・・・?」 桃太郎「部長、最近物わかりも勘も冴えて来てますよ!」 朝から小さな小競り合いをした後、車は再び村田町へ。会社のある泉区からは東北自動車道を使うのが何といっても早い。前回同様、高速で村田町を過ぎると村田ICまで行って帰ってくる事になるので、仙台南ICで降りる、国道286号線から仙台村田線に入ってカントリーサインまで行く。 部長「何か二人だと会話も薄くて淋しい気がしないか?」 桃太郎「僕が運転の時は、いつもこんな感じでしたが?」 部長「そうだったか?三人でワイワイだったろ?」 桃太郎「ほー!寝てる人がワイワイ言うんですか?そんな生き物見てみたいですけど!」 部長「・・・。さてもうすぐ着くなあ~!!」 つづく 2011年 2月 4(金曜日)第五弾 第十一話
夏の日差しがまだまだ眩しい夕方。現在16時20分。現在の到達市町村は9箇所。残りは31箇所。この説明だけで過酷さが伝わるだろうか・・・?
部長「さて俺の番だな。よっと、何処だ何処だ?わ、若林区か!すぐそばだな!」 金太郎「おーーーーー!」 桃太郎「部長すごい!」 部長「実力、実力。」 桃太郎「割り箸引く運に実力とか有るんだろうか?運も実力の内か・・・。」 部長「桃太郎は何をブツブツ言ってんだ?次は若林区か・・・。産業道路を西に行くルートと、県道10号線を閖上方面に南下するルートか。どちらが近いかか・・・。」 桃太郎「もしもですが、次の目的地に行く際に高速は重要な移動手段ですよね?」 部長「そうだよな。高速の乗り口から離れるのはタイムロスか。じゃあ、信号も渋滞も少ない南方面ルートにするか。」 ビックリドンキーを出た我々は、キリンビール仙台工場方面に向かい、塩釜亘理線に合流。閖上方面に南下した。田んぼの途中で若林区に入った。20分は掛かっただろうか? 部長「意外と時間が掛かったな。次はいよいよ主役の登場か・・・。」 桃太郎「いやな呼び出しするの止めてもらえますか?プレッシャー掛かりますから。今度は大丈夫ですよ。よっと!んっ?何処だ?」 部長「んっ?見つからないぞ。・・・有った!村田町か。どうだろう?遠いかな?」 桃太郎「遠いですか?」 金太郎「微妙ですね。」 桃太郎「何だよ!微妙って!」 部長「どうだろうな。三陸道から、南有料に行くだろ。んっ?仙台南ICを降りてみるか?何か高速ばかりでつまらないし。どのみち高速の途中でカントリーサイン見つけてもUターン出来ないのだから。仙台南ICで降りて村田町を目指そう!」 桃太郎「部長、冷静な判断ですね。確かに高速の途中で見つけても戻れませんよね。部長すごいかも。」 部長「実力。実力。」 桃太郎「分かりましたって!」 部長の冷静な判断とルートで、若林区の田んぼの中から出発する。この旅で思う事は三陸道が無い時代だったらこの旅はもっと過酷だっただろう。 車は三陸道から仙台南に有料道路に入るおなじみのパターン。 国道286号線に降りて川崎方面へ。さらに286号線と併走する県道31号線仙台村田線に入る。 東北自動車道のすぐ隣を走行する頃村田町に入る。看板の真下は幸いにも車が止められる。ここで割り箸を引く事にした。 つづく 2011年 1月 31(月曜日)第五弾 第十話
亘理ICから仙台東部道路に乗り、目的地は利府しらかし台IC。桃太郎は今日すでにこの高速に何回乗り込んだだろうか?
一回目の割り箸選択では、東松島市を引いて。二回目は多賀城市から丸森町を引き当てた。 そして三回目は亘理町から富谷町へ向かっている。そしてすでに15時を過ぎ。 見慣れた景色ばかりの仙台東部道路、危険があるわけでもなく、行き先が分からないでもなく・・・、そして2人は夢の彼方・・・。 40分後。 桃太郎「しらかし台降りますよーー!」 部長「んっ?寝てたか俺?」 桃太郎「はい、2人ともびっくりする位すーすー寝てました。」 部長「・・・。良し!高速降りたら左折だ。すぐに富谷町だぞ!」 そしてカントリーサインを確認。 部長「皆疲れたんじゃないか?駄目だぞ!」 桃太郎「何ですか?今まで寝てたの部長ですよ!」 部長「さ、さて次だ次!金太郎引け!」 金太郎「よっと、これは?宮城野区ですね。」 部長「おっ?近い近い。桃太郎とは移動距離が随分違うな。」 桃太郎「僕の事はいちいち引き合いに要りませんよ。」 部長「・・・。じゃあ、仙台港北ICまで戻って、昼前によったビックリドンキーの駐車場に行くとしよう。」 桃太郎「無視した上に、近いと分かるとこの元気の良さ。」 部長「何か言ったか?」 利府しらかし台ICに戻り、仙台港北ICへ向かう。これは本当にあっという間。 出来過ぎてない?とお思いですよね?現実なんです。 皆は近場ばかり引くんですよね・・・。 こんな解説をしてる間に、車は仙台港北ICに到着。午前に割り箸を引いたビックリドンキーの駐車場に到着。 部長「早かったな。これはこれで何とも、多少、も、物足りない・・・か?」 桃太郎「部長感覚が完全に麻痺してますよ。もう夕方なんですから近い所で攻めて行けたら良いんですよ!」 部長「そうか!そうだよな。終わらないもんな!」 桃太郎は最初から思っていた。そんなに地図に詳しくない人だって分かる事実。 “全部行くのに何時間掛かるんだろう?” そして、部長は今日“何時までこの旅を継続するつもりなんだろう?” 部長の余裕を帯びた先程からの会話。皆さんも気づいているでしょうか? 亘理に行く時も国道のみで行こうとか、今も物足りない発言。部長の変な余裕が気になり本当に不安でなりません。 つづく 2011年 1月 26(水曜日)第五弾 第九話桃太郎「部長、少しだけ山元町を通過します。すぐに亘理町ですよ。」
明通峠をぬけるとすぐに国道6号線に出た。北上するとすぐに亘理町に入った。カントリーサインを見た後少し走り、空き地に車を止めた。
部長「あまり近過ぎたな。もう少し運転したかったな。」
桃太郎「時間が掛からなかった事は良い事だと思うのですが・・・。」
部長「次はお待ちかねの桃太郎か!」
桃太郎「何ですかお待ちかねって?」
部長「気づいてないのか?お前が引くと必ず遠くなんだよ!」
桃太郎「嬉しそうですね。」
部長「さあ、桃太郎に遠くに連れて行ってもらおうか、金太郎?」
桃太郎「そう、毎回上手くは行きませんよっと!」
部長「あーーーー!やった、またやったよ!」
金太郎「あっ!」
桃太郎「なんだよ金太郎まで。んっ?あーーーー!富谷町?」
部長「はあ・・・。また宮城を縦断か・・・。時間も無い、行くか?」
皆の落胆はそれはそれはすさまじい物でした。すでに15:00。まだ目的地は7箇所。あと33箇所も有る。しかも次は富谷町。意外と時間が掛かるものだと皆が覚悟したのがこの瞬間でした。夏の日の午後。長い一日はここから後半戦に向かうのでした。
ここは国道6号線。富谷町へのルートは2つ。このまま国道4号線に合流し北上するルートと亘理ICから高速に乗るルート。もちろん後者を選択。この時間帯を考えれば、高速が最適かつ最短ルート。
部長「じゃあ、ルートは高速使用だから亘理ICだぞ。すぐ見えてくるから。その前にセブンイレブンが有るから寄ってくれ。右側だから注意だぞ!」
桃太郎「分かりました。」
10分位でセブンイレブンが見えてきた。何御飯と言うか分かりませんが、遅過ぎる昼御飯とでも言いましょうか?時間が無いので取り合えず走行中に食べられる食べ物を購入。
部長「悪いが、時間が無いので、行くぞ!目指すは、利府しらかし台ICだ。」
部長が悪いが何て言う事事態が凄い。我々の疲労感やモチベーションの低さを汲み取った感じだろう。どんに急いでも45分は掛かる工程。いくら運転のすきな桃太郎でも、この高速を今日は2往復目。今後ももっと高速移動が続きそうだ。
つづく 2011年 1月 20(木曜日)第五弾 第八話丸森町に着いて安心した三人。しかも次に金太郎が引いたのは、蔵王町!部長が歓声を上げた。近いと分かっていたからだ。しかし。実際に地図を見た三人は思った。近くは無いなと。ここ丸森町から蔵王町へのルートは、まず国道113号線を角田市まで戻る。国道349号線には入らず、そのまま113号線を西へ白石市を目指す。白石市の市街地から、国道457号線に乗るというルートだ!
決して近いとは言えないルートだ。では何故部長は近いと感じ、言葉を発したのだろうか?そう、それは、我々が多賀城市から来たからだ!一つの錯覚だと思われる。或いは距離感覚が著しく壊れていたものと思われる。
部長「俺がナビするよ、金太郎。桃太郎は休みだ。」
丸森町に着いた達成感の後の脱力感で、桃太郎は疲れた目をしていた。部長なりに桃太郎を観察して休めと言ったのだろう。考えてみれば一気にこんな長距離を走った事なんて有っただろうか?記憶の彼方の学生時代に遠出して以来だろうか・・・。 国道を乗り継いで蔵王町に着いた頃にはすでに13時40分になっていた。
部長「道路も混んでたとはいえ意外と掛かったな。次は俺か?よっと!」
桃太郎「んっ?これは亘理町ですね!」
部長「今回は慎重に・・・。近いかな?おっ?近いぞ。今度は!」
桃太郎「まあ、宮城県の中で考えてこの移動距離ならGOODというべきではないでしょうか?」
地図で見てもこれは何とかなりそうだ。しかし移動には一時間弱を要した事は書くまでも無い。我々はまた国道113号線を角田市市街まで戻るのだった。 角田までの車内。国道だけで戻るか一同議論になった。
部長「やっぱり国道で戻る方がそれらしくないか?」
桃太郎「でも国道だけだと、また349号線にでて4号線まで戻るんですよ?」
部長「それは遠いか・・・。」
桃太郎「かなりのタイムロスだと思いますよ。明通峠を行きましょう!」
部長「仕方無いな!」
どの辺が仕方ないのか良く理解出来ないが、部長の気まぐれを止められた事は幸いだった。明通峠越えの真ん中あたりで看板が見えた。
部長「おっ?看板見えたな。亘理町だぞ!」
桃太郎「まだ山元町ですよ!」
部長「えっ?あれ?違うの?」
さっき三人で地図見たのに・・・。
つづく 2011年 1月 16(日曜日)第五弾 第七話桃太郎「部長!起きて下さい。岩沼ICですよ!」
部長「んっ?寝てたのか?コンビニは?」
桃太郎「三陸道の上にはコンビニなんて有りませんよ!」
部長「岩沼IC降りたら有るかな?」
岩沼ICを降りると、遠く東側にローソンが見えた。
部長「やっぱりコンビニはセブンイレブンだよな!」
桃太郎「ローソンでも良いですよ?」」
部長「良し、セブンイレブンを探そう!!!」
部長は駄目って決めたら駄目なんだよな。以前から、頑固なんだか、わがままなんだか、筋が通ってる風でも有るけど・・・。 4号線方面に向かう事にした。まもなく4号線と合流、南下する。 6号線との合流交差点を越えて程なく、左側にセブンイレブンが有りました。
部長「やっと見つけたな!朝ご飯だな!この駐車場でちょっと休憩にしよう!」
30程朝食タイムを取った。さて出発。 20分程進むと349号線に分かれました。そのまま349号線は角田市街地へ。 金太郎「意外と拓けてるんですね。もっと田舎かと。」
部長「一応、“市”だからな。」
国道349号線はこの角田市中心部から国道113号線と重複するらしい。そしてしばらく走ると道路は堤防沿いにさしかかる。
金太郎「あれ?」
部長「何だ?金太郎?」
金太郎「この辺から丸森町なんですけど?看板が無いですね。」
桃太郎「あれっ?サイドミラーに角田市の小さな看板が見えました。」
部長「えっ?」
部長が振り返ると「角田市」の看板が見えた!
部長「じゃあ、その辺で止めろよ。」
堤防が終わらないのでしばらく走る事になったが、民家の空き地に停車。
部長「やっと着いたな。すでに12時半か・・・。次は金太郎の番だな。」
金太郎「長かったですね。ではよっと!」
部長「おっ?知ってるぞこの番号。近いはずだ!!蔵王町だ!!」
桃太郎「すげー近いぞ!!」
部長「ルート見てみるか!まあ、すぐとは言えないけど近い近い!」
しかし地図をよく見た三人は思った。
近くない・・・・。
つづく 2011年 1月 12(水曜日)第五弾 第六話部長「コンビニと言ったら何処だ?」
桃太郎「何ですか?急に。セブンイレブンだと思いますよ。」
部長「色んなコンビニが有るのに?ファミマでは駄目なのか?」
桃太郎「駄目ですね!セブンイレブンは絶対です。」
今思うと何故こんなにセブンイレブンを押したのか解りませんが、一番好きだったのでしょうね。桃太郎としては。しかし、この発言が後の旅に大きな影を落とす事になろうとは・・・。まだまだ部長の怖さを桃太郎は知る由も有りませんでした。
部長「金太郎はセブンで良いのか?」
金太郎「自分は何処でもOKです。」
部長「ではまず次の目的地を決めてからコンビニを決めよう。桃太郎の番だぞ!」
桃太郎「すっかり忘れてました。よっと!この番号は何処ですか?」
部長「・・・・・・。あれ?見つからない・・・・。」
桃太郎「えっ?無いんですか?間違い?」
金太郎「あっ!!!」
部長「あっ!!!!!!あーーーーー!!」
桃太郎「えっ?何処ですか?あーーーーーーーーーーーーーー!やってしまいましたね。ま、丸森町ですか?」
部長「まあ、こんな事もあるさ。まずはコンビにでも寄っていこうや。」
明らかに部長の顔に余裕が無かったのを桃太郎も金太郎も感じ取った。しかし、部長自ら「割り箸の神」と名乗ってる以上、部長が甘い決断或いはぬるい判断をするとは思えない。丸森町・・・。何処ですか?(丸森町の皆様すいません。)
部長「ここは多賀城だから、また三陸自動車道に乗って、今度は岩沼ICで降りて国道4号線を南下しよう。山崎パンの先から国道349号線に入り、角田市内の街中心部で国道113号線に乗り換えれば着くぞ!!ふー!」
桃太郎「部長を軽くでは無く完全に尊敬しました。地図が完璧に見れるんですね。」
部長「まあな!にしても簡単には着かないな今度は!」
桃太郎「いえ、部長がナビをしてくれたら頑張れますよ!桃太郎いきまーす!!」
金太郎「ガンダム?ですよね?」
金太郎のツッコミに部長と桃太郎は軽い笑顔で答えつつ丸森町に向けて出発した。丸森町は宮城県の南の玄関とも言える南端の町。同じ県内とはいえ遠いなあ。と桃太郎が考え始めた時、小さな寝息と大きな寝息が・・・。寝てる?部長まで?先程までの感動が完全にすっ飛んだ。もう寝てるの?この先が思いやられるとはこの事だろう・・・。
つづく
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