数年前のある日・・・。
桃太郎は、バイトを探してました。
正社員に成る夢は有りつつも、そうなれない自分に苛立ってた日々でした。
そんなある日、求人情報誌に目の止まる文字・・・。
「旅好き集まれ!無料の旅でお金をつかめ!」
これだ!!
桃太郎が訪れた事務所はアパートの一室。
応対してくれたのは、通称:【部長】だ。
部長「良く来たね。旅が好きかい?」
桃太郎「は、はい。」
こんな感じのやりとりだったろうか。
次に声を掛けてくれたのが通称:【編集さん】だ。
編集さん「新人さんかい?」
桃太郎「宜しくお願いします。」
こんなやりとりだった。
最後に声を掛けてくれたのは通称:【事務員さん】だ。
事務員さん「よろしぐね。」
桃太郎「よろしぐです(んっ?俺までなまったな)。」
仙台弁の挨拶だった。
部長「さっそくだが、暇な日を教えてくれよ。」
桃太郎「はい。毎日暇です。」
毎日暇はもちろん嘘。掛け持ちのフリーターに暇なんて無い。
でもこの事務所の中の雰囲気の良さについ口がすべった。
部長「そうか。じゃあ二週間後にまた連絡するから携帯番号教えてくれ。」
「ホッ!」明日とか言われたら他のバイトを休まないといけない。
この二週間のうちにバイトを整理して、この仕事を本業にしなくちゃ!
そして二週間後・・・。
ここまでが、桃太郎の旅第一弾仙石線の旅に続く「あらすじ」です。
この後桃太郎の果てしない旅は始まるのでした。
つづく。