次は部長の番。今度は金太郎が筒をもって部長が割り箸を引く。さて注目(桃太郎は特に注目してませんが)の第二目的場所は??
部長「あれ、また同じ番号だ!」
桃太郎「金太郎が引いた割り箸、部長また戻してましたよね、そう言えば。それもどうだろうと思いますが、実際に引く人も凄いですね。部長この場合はどうするんですか?」
部長「んっ?この場合は・・・。まあ、何処かの泉区に行くとするか?」
桃太郎「えっ?」
部長「大きな駐車場が有る所が良いなあ。」
桃太郎「いつの間にか4号バイパスの大きなHCが目の前に見えますよ?」
部長「じゃあ、そこの駐車場を目的地とする!」
桃太郎「割り箸の神も大した事は無いみたいですね。」
部長「泉区なんだから良いだろ。よし着いたぞ!」
桃太郎「じゃあ、次は桃太郎ですね。良いしょっと!んっ?この番号は?」
部長「東松島市だあー。」
桃太郎「えっ?かなり遠いですね。」
部長「そうか?地図で見ると高速(三陸自動車道)に乗れば早いぞ!」
午前中からなかなかハードな動きだ。車に乗ってるって苦痛なもんだ。金太郎の表情は朝一から変わらず平静。東松島市が出ても特に表情は変わらない。まあ、やっと桃太郎の運転で、退屈さは消えるか・・・?
部長「よし、三陸自動車道に乗れ!!」
高速に乗り、松島北ICを越えると東松島市の看板が見えた。
桃太郎「部長!看板過ぎましたがどうしますか?」
部長「そうだな!次の鳴瀬奥松島ICで降りろ!」
鳴瀬奥松島ICを降りて、45号線を走ると、川沿いに駐車スペースが有った。そこで交代。次は金太郎の番だ。
部長「吉田川と鳴瀬川か!お前達も宮城の生まれだったらこの二つの川の勉強はしたよな?吉田川は北泉ヶ岳から、鳴瀬川は船形山から流れてくるんだよな。二つの川が連鎖で洪水にならないように河口まで交わらない川なんだぞ!さあ、金太郎の番だぞ!」
金太郎「詳しく言うと、当時の鹿島台村に有った品井沼という本当の沼が有りました。吉田川は品井沼へ流入し、そこからは小川が鳴瀬川に注いでいました。大雨などにより鳴瀬川が増水すると逆流して品井沼が氾濫し、多数の被害を出すことが度々あったため、品井沼を水田に変える干拓工事が実施されました。そこに尽力したのが鎌田三之助という人で、彼は当時の鹿島台村が資金難で苦しんでいた為、任期中の30年以上も給料は一切貰わなかったそうです。その為粗末な身なりで、靴もわらじを履いていた事から「わらじ村長」と呼ばれていたんですよね、部長?」
部長「・・・お前凄いな!」
金太郎「小学校で習いました。」
部長「・・・。」
桃太郎「・・・。」
つづく