①第一弾仙石線の旅

ポケットにしまったばかりの切符。これを改めて手で探り当てやっとあおば通駅改札通過。感慨深い気持ちですな！また振り返って改札を見ちゃいました。駅員さんと目が合いさっと前を見ちゃいました（かなり怪しい態度。もう一度振り返ったら明らかに怪しまれる、絶対にあの駅員さんは俺の背中を見ているはずだ）。

自分は以外と小心者なんだと気づきました。

下の方からはすでに電車のモーター音！

居るんですね～！すぐ下に！仙石線が！

階段を下りると俺を待ってましたあーとばかりに青と銀の車体。

かっこいい～～！！

電車に乗る時って何か緊張！あとから乗る人は、可愛い子は居ないかなあと確認しつつ、空いてる席を探す。出来れば７、８人座りのシートが丸々空いてるとこが良い、端に有る手すりに寄りかかりたいのだ！

普通、このシートがすべて空いてるのにあえて真ん中に座る人は珍しい！逆に、すでに座って発車を待っている人は、なるべく近くに変な人が座りませんようにと祈っているような気がする（もちろん勝手な主観です）。満席になると隣との距離は無いに等しい。否、触れていることも有る。隣に座られてしまうとうたた寝をした時に膝の力（股の力かな）が抜けて膝が広がり隣の人に迷惑が掛かる事も有る。

故に桃太郎は座らないのだ！！

仙石線に限らないけど人間って集団の中に入ると小心者で、車内は物音一つしない、否、あえて音を立てない様にしている気がする。特に仙石線の中は比較的静かだ！しばらくすると同じ車両の遠くの方の座席で携帯の着信音・・・、“ボロロロ～ン、残念！！”（波田陽区の決め台詞の着信音）・・・。誰一人笑わなかった！

あそこで誰かが笑っていれば絶対に車内は和やかな一体感の雰囲気だったのに！誰も笑わないから気まずい気まずい。桃太郎は立っているので皆が良く見渡せた。皆うつむいているか、寝てるフリをしている（勝手な主観）。誰かこのHP見た人であの車内に居た人って居ないかな？最悪の雰囲気でしたよね？

旅をしていなければ出会えなかった雰囲気。良い思い出にしておきましょうか。ふぅっー！早く発車してくれぇ～！！

　３分後やっと発車の音楽、この音楽がまたリズミカルなのに長い。やっと出発！嫌な雰囲気を早く抜け出したい、こんな時って時間が長く感じられて・・・。あれっ？着いたの？もう？おいおい、マニュアル車ならまだセカンドに入れたぐらいじゃないの？マジに着いたよ・・・。旅って感じじゃあないよなぁ～。ブツブツ言いながら降りようと思ったら、んっ？駅員さんが何やら大きなボックスを車内に持ち込もうとして待っているじゃないですか。しかもホームに降りて見てたら何やら乗務員室の壁に取り付ける所有って、そこに付けてるじゃない！！

何だろあれ？？？誰か知ってる人教えて下さいよ～。

　ゴミ箱？賽銭箱？たまたま一番前に乗ったことでまた新たな事件が発生しちゃいましたよ！無事仙台駅に着きましたって言えないじゃん！何かすっきりしないし！はぁ、仙台駅も何か嫌な予感がする。

つづく

んっ！部長の姿が見えなくなるまでしばしボーっとしちゃいましたね。

まさに唖然って言葉はまさにこの時の為の言葉なんだと認識しましたよ！部長の登場で桃太郎の一人旅はなんだか変な方向に流されちゃいました。たった５分の打ち合わせ。しかも仙石線の旅？？？面白い旅になるのかな～？各駅停車ってのもまどろっこしいと思うんだけど・・・。

うーむ、HPの運営ってこんなに大変なことだとは・・・。

そう言えば、渡されたバックの中に、小型ハンディーカムとデジカメが入ってたな！でも何に使うか言われてないな。何か撮れって事かな・・・？

それにしてもあおば通駅って何を見ればいいだろ？

特長？

名産？

仙台のど真ん中の駅で名産って何か有るの？

特長と言えば以前の仙台駅よりも地下鉄の改札に近くなった事位かな。

う～む。

時計を見た、まだ８：１４分。もう少し歩いてみようかな。まず、ここは地下なんだから地上に出てみよう、改札からは西側に歩くとすぐに階段、上に出られそうだな。仙台駅からわざわざ仙石線に乗ってきちゃいましたので、いったい何処から外に出るのかドキドキします。出口には“仙台駅東西地下自由通路”と書いてありますねぇ。よっと。

オーット！ここは青葉通プラザビルの前ですよ！！デデーン、目の前でてっぺんを見上げると後ろに倒れそうなくらい高いビルですな！！東を見ると仙台駅が目の前に見える。歩いてきても十分近かったな・・・！思わず小声でブツブツ・・・。（しかし、実はあおば通駅が仙台駅からそんなには離れてないのを知ってはいたんだけど、何処から入るのか知らなかったから面倒くさくなって仙石線に乗って部長との待ち合わせ場所に来たんだよね。まさかここから旅が始まるなんて夢にも思ってなかったから。）

青葉通プラザかあ～、まずはここが旅の出発点と言う事にしておきましょうね。記念すべき第一弾の旅ですからね！そこんとこはしっかり決めておきましょうよ！ではでは部長（傍には居ないんだけど）行ってきまーす！！（拳を握り締めてビルに一礼！）久々の晴れた清々しい朝に俺は何を力んでるんでしょうか（汗）。傍から見たらこの人は何なんだ！と皆さん思ったでしょうね（もし、私見た！と言う人投稿して下さいね）。

さてさて長居は無用。また登ってきた階段を下りて改札に向かいますよ～。う～む、結局名産とか撮れなかったな。特長とか無いじゃん。ブツブツ・・・。お～、売店が有りますね。んっ！！あれっ！！旅の資金貰って無いじゃん。財布、財布。おー三千円有るか～。とりあえず仙石線には乗れるな！って言うか、どんだけ計画無い旅なんだー！

心配だな～。お金は何に使うか分からないからとりあえず売店は素通り・・・。

仙台駅までの料金は１４０円。

最低限の出費。

切符をポケットに入れて・・・。

しゅっぱーーーつ！！

また力んじゃった・・・（汗）。

（注意：文中には現在のものと違う描写、表現等々が有るかもしれませんが、当時の記事をそのまま再現しておりますのでご容赦下さいませ。記事は全て2004年12月のものです。それでは始まり始まり・・・。）

HP開設記念企画第一弾「仙石線の旅」　副題「各駅停車の先に・・・。」

さていよいよ始まりました、「宮城を歩こう」。

今日は記念すべき企画の初日です。

只今の時間午前８：００。どんな旅になるのでしょう？

一人旅ではなく皆様と旅しているという気持ちで望みます。応援してて下さいね！

実はまだ明かしてませんでしたが、この旅企画はある人からの依頼で成り立っているんです。スポンサーさんと言う奴ですね！桃太郎への指示出しはこのスポンサーさんが決めるのです。一人旅には資金が必要ですからね。このスポンサーさん（以後部長と呼ぶ）との決め事で、事前に何処に行くのかは知らせないという意味不明な取り決めが有りました。

部長「事前に何処に行って何をするのか知っていたら感動も、驚きも無いでしょ？」

という理由らしいです。故に出発直前のこの時点でまだ桃太郎は何処に行くのか、目的は何なのか全く知らされておりません。一人旅をするという事しか分かりません。何処かで聞いたことのある始まり方でない？疑問を部長に尋ねると、

部長「そう？有りがちとか言わないでね！！」

　　　と部長から一喝！怒られました・・・。

部長「じゃあ時間無いから早速旅の概要を話しますよ？いい？」

桃太郎「はい。」

部長「記念すべき「宮城を歩こう」桃太郎一人旅の目的は・・・？」

桃太郎「（ゴクッ！）はい。」

部長「仙石線各駅停車の旅だあー！！」

桃太郎「・・・・・・・・・えっ？何ですかそれ？」

部長「そのままだよ。仙台のあおば通駅から石巻駅までの各駅に停車して、実際に降りて感想を述べるだけ。」

桃太郎「えー！各駅？何で降りるの？感想言うだけでいい？って何ですかそれ？」

部長「まあまあ、何日掛かるか分からないけど、とりあえず各駅に降りて何か特長とか、名産とか探してみてよ！それをHPで報告してよ。疲れたら家に帰っていいから。また次の休みにでも出かければいいよ。面白かったら次回第二弾考えるから。いい？」

桃太郎「・・・。はい。」

部長「今からならあおば通駅発８：５１分発に乗れるな！」

桃太郎「えっ？かなり時間有りますよ？」

部長「んっ？あおば通駅も観察してよ！」

桃太郎「えっ？あーなるほど。」

部長「じゃあね。頑張ってね。HPで報告してね。俺会社に行く時間だからさ！またね。」

桃太郎「・・・・・なんて淡々とした会話・・・。」

こうしてHP開設記念企画第一弾の旅は始まった。

つづく