日が陰るともっと寒くなった。やっと見つけた自販機でコーヒーはゲット出来たものの、寒さが和らぐわけでもなく、今度はお腹が減ってきて、さらにコーンポタージュを買うありさま。さっさと駅のホームに行ってうずくまって待つとしよう。まだ16時半。あと電車が来るまでは、まだ一時間ある。電車が来るまでのこの1時間は三回の旅の中でも最大級の苦痛です。本当に長かった。
さて次は、沢田駅です。
滞在時間は62分。ヒョエー!もう寒―い!
どうでも良いけど石巻線のホームって何でこんなに狭いの?万石浦駅は長いホームなのになんでここは短いの?長さは同じだったとしても何かがおかしい。万石浦駅よりももっと粗末な駅舎・・・。うーん、駅舎の粗末さは一緒だったとしても、駅舎の引き戸を閉めても隙間風ビュンビュン!寒すぎる。どうする?自販機探す?有りそう?無くない?うーん、寒すぎて待合室から出れません。ここで待機します。すいません。
さて次は、浦宿駅です。滞在時間は115分。もう帰ります。笑うより悲しくなります。ほぼ二時間です。待つんですか?ここで?ホームはほぼ真っ暗。あれっ?ホームからどうやって出るの?あれ?民家の裏に有るの?民宿の裏?裏宿?浦宿?・・・ギャグも冴えないと言うより寒い。自販機は近くに有るので寒さは凌げるけど、トイレに行きたくなるので、熱い缶を握り締めて過ごしますか。それにしても誰も居ません。波の音、潮の香り、今が冬でなければね。冬真っ只中に来る駅ではないですよ・・・。
帰りたーい!!
さて次は、いよいよ女川駅。20時半を過ぎやっと女川駅へ到着!感慨ひとしおです。涙が出てきます。駅前?街頭と看板の明かりしか有りません。風景?見えませんよ!おっとまずは部長に電話。
桃太郎「部長、やっとこさ女川駅に着きました。」
部長「おー、連絡無いから心配してたよ。」
桃太郎「予定表だと、すぐに折り返しになってますが・・・。」
部長「うん。詳しく話せば長いけど、その紙に書いてある通り仙石線で帰ってくるんだぞ。」
桃太郎「一応聞きますが、それって意味有るんですか?」
部長「大有りだよ。だって、そのまま小牛田駅に帰っても最終電車には間に合わないもん。」
桃太郎「えっ?そうなんですか?一周が今回のテーマって?」
部長「あー?あれは嘘だよ。この方法じゃないと帰れないんだよ。」
桃太郎「えー!一周ってそういう意味ですか?ただ帰るだけ?」
部長「うん。そろそろ時間だろ?気を付けてな。また連絡するから。プッ、プー、プー。」
この後、女川駅から30分で石巻駅。90分掛けて仙台駅に戻ってきた事は言うまでも有りません。仙台駅に23時09分着。
ただいま!!!!
これから東北本線に乗って帰ります。しばらくは旅には行きたくないなあ。
それにしても長い一日だったな。乗ってるより待ってる時間の方が圧倒的に長かったけど。これって旅かなあ・・・。
完