2006年冬。世間では冬休み、クリスマス、お正月の話も聞こえてきた師走。部長から電話が。
部長「第五弾の原稿見たぞー!まだまだ荒い文章だな!まあ判子押したからな。」
桃太郎「あー、部長が気仙沼引いた企画のやつですね?」
部長「・・・言うなってそれを。コホン!そう、そう電話したのは他の件なんだけどさ、俺の友人から面白い話聞いてきたんだ。その打ち合わせしたいんだが。」
桃太郎「良いですよ。明日行きます。」
「思い起こせば、まさかこの時の出会いがこの後ずっと続く旅の始まりだったとは。
思い掛けない出会いが、その後の自分を大きく変える事って有るんです、本当に。」
桃太郎「出社するの久しぶりですね~。あれっ?誰も居ない。」
部長「おー来た来た!待ってたぞ。紹介するぞ、旅人Kさんだ。」
桃太郎「始めまして。桃太郎です。」
旅人K「始めまして。Kです。」
旅人Kは、服装はきちんとしているんだけど、何か崩れているような。しっかりしてそうに見えれけど、どこかふざけてるような第一印象。
部長「で、話は旅の件だが、一日有効の周遊切符が格安で販売されてるらしい。一日乗り放題ってわけだ。」
桃太郎「乗り放題?何でもですか?」
部長「新幹線や特急、私鉄等は有料も有るけどな。」
桃太郎「で、それって幾らなんですか?」
部長「何と2300円。」
桃太郎「えっ?一日乗り放題で2300円?本当ですか?落ちが有るんじゃないですか?」
何も知らなかった桃太郎は、この時本当にそんな上手い話が有るのかと本当に疑問に思っていた。
そう、その周遊切符の名前は「青春18切符」何と1983年から在ったようです。
必ず5人分を購入する。金額は11500円。つまり一人分は2300円というわけだ。
春、夏、冬の一定期間のみ販売、もちろん一定期間のみ利用可能となる。
おそらく国鉄⇒JRをさらに利用してもらう為、他の公共交通機関に負けない価格政策の一つだと考えられる(桃太郎の創造の域の話)。
ちなみに青春18切符と有るが、年齢制限は無い。あくまで名称のみです。皆様もご利用いかがでしょうか?
部長「この周遊切符が有れば、宮城を出れるし、一日で遠くまで行ける様になるぞ!」
桃太郎「すごーーい!・・・んっ?それって大変になるんじゃないだろうか?」
つづく