盛駅からは、三陸鉄道南リアス線で一路釜石駅へ。
盛駅を12:34に出た三人。
またこの路線は気仙沼線の様にトンネルが多い。
しかも長い。幸い駅周辺ではトンネルではないが、走り出すとまたトンネル。
桃太郎「気仙沼線のようにトンネルかなり多くないですか。」
旅人K「この辺はリアス式海岸だから、崖も多く海側は走れないんだ、崩れないようにトンネルなんだよ。」
桃太郎「路線ごとに複雑なんだなあ。」
13:26電車は釜石駅へ。
ここの景色は忘れられない。
近代製鉄業発祥の地と呼ばれるだけ有る。
工場の煙突や大きな建物があちらこちらに。
そして下を見回せば、川の中に魚が見えている。
こんな光景見たことも無い、素晴らしい風景。まさに工業地帯である。
桃太郎「やっと釜石駅に着きましたね。」
部長「おう、とりあえず駅から出てみようか。」
旅人K「次は、釜石線で、14:17発車です。」
桃太郎「約50分ですか。お昼食べたいです。」
部長「そうだな。海の幸か!」
三人は、釜石駅の外に出た。
とりあえず駅舎を撮る。
釜石駅の看板の上には、歯車の形をした時計が有る。
歯車の枠の時計。製鉄業らしい。
釜石駅の駅前は広く、車も多い。広く景色が見渡せる。
桃太郎「誰かの銅像ですね。」
部長「大島高任の像の様だな。」
大島高任は、明治時代の鉱山学者で、日本鉱業会の初代会長である。
近代製鉄の父と呼ばれてるようですね。
駅舎の隣には、大きな建物がある。
釜石物産センター「シープラザ釜石」である。
まあここに寄らないわけにはいかなそう。
三人は、美味しい物を探しに中に入った。
中は主に、特産品やおみやげ品の販売、イベント広場、観光案内所や会議室などが設けられている。
全体的に釜石の自然・歴史・文化などを紹介していた。
結構見る所が多く、気がつけば発車25分前。
部長「おーーい。時間無いぞ!」
桃太郎「えーーー!海の幸は?さっきのファミリーレストランパブロで食べればよかったじゃないですか?生姜焼き定食780円で安かったのに!」
部長「今更言っても乗り遅れるから無理だろ!おっ!」
部長の目に付いたのは、駅舎に隣接する立ち食いそば屋。
その名も「こけし亭」。美味しそうなニオイがしてくる。
旅人K「そう言えばさっきこの辺散策してた時もこのニオイしてましたね。そばですね。」
部長「寒い冬には最適だろ!やっぱり電車の旅は立ち食いそばだろ!」
桃太郎「そうだけど・・・。でもやっぱり生姜・・・焼き・・・定・・・食が・・・。」
桃太郎の言葉は寒く強い北風に掻き消されていった。
三人はニオイのする方へ誘われていった。
つづく