こんばんは、桃太郎です。
いよいよ待望の第七弾がアップされました。
青春18切符の旅第二弾になります。
第一話の最後に桃太郎が前回の旅を振り返ってます。
青春18切符の前回の旅から一気に旅の醍醐味を知ったんですね。
時は2007年1月、いつになくゆっくり過ごせたお正月は、この後続く旅三昧の始まりだったのかも。
6年前とは思えないくらい鮮明に思い出される旅です。
学生の時にいつかは気仙沼線に乗って三陸を旅したいなあと思っていた桃太郎には特に思い出深いです。
この旅を掲載するにあたり、三陸の思い出がよみがえります。
この気仙沼線も津波で大きな被害を受け、現在完全復興しておりません。
ご近所の方、現地の方には不快な文章も有るかもしれませんが御了承下さいませ。
被害に遭われました皆様に心よりお見舞いを申し上げると共に一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
つづく
2006年の年末旅を終え、年末は旅レポートでかなりの時間を費やした。
お正月はゆっくり過ごしたかったからだ。
しかし、2007年も明けて、七草も明けようかという頃、部長から電話が来た。
しかも慌てている様子!!
今年もいやはや慌しい一年になるのを予感させる電話だった。
部長「おー、桃太郎!あけましておめでとう!」
桃太郎「メールでは挨拶しましたが、一応、あけましておめでとうございます。」
部長「挨拶してる場合でも無いんだが、大変な事が分かったぞ!」
あえて言えば、部長の電話が慌しくなかった事なんて無いのだが、今回は真剣に焦ってる感じは伝わってきていた。
桃太郎「ど、どうしたんですか?」
部長「どうしたもこうしたも無い。青春18切符ってのは使用期限が有るんだよ。」
桃太郎「知ってますよ。帰ってきてから色々調べましたから。」
部長「じゃあ、もうすぐ切れるのも分かってるだろ?」
桃太郎「そうですが、それがどうかしたんですか?」
部長「こないだは三人で旅したんだろ。あれは五人分で一枚なんだよ。」
桃太郎「そう言えば!そうでしたね。」
部長「と、言う事で来週また旅に出るからな!」
桃太郎「えっ!本当に?また行くんですか?」
一瞬、前回の旅が頭をよぎった!
また、出掛けられるんだと!
気持ちが明るくなった桃太郎の変化を部長は見逃さない。
部長「あれっ?特に嫌がってない感じだな?」
桃太郎「えっ?そ、そうですか?」
部長「いや、まあ良いんだが、準備しとけよ。」
桃太郎「了解しましたーー!」
部長「語尾が伸びてたな。やっぱり嬉しいんだろ?」
桃太郎「き、気のせいですよ!」
部長「まあ良いや!桃太郎!今年も宜しく!」
桃太郎「宜しくお願いしまーす。」
部長「やっぱり!桃太郎が“まーす”何て、あまり聞いた事無いもんな。ブツブツ。」
部長の疑り深さもかなりのものだが、それ位この時の桃太郎は、ウキウキ気分だったのだ。
前回の旅の帰り道のあの淋しさ。
別に誰かと惜別の別れをしたわけでもないのに。
帰り道のまるで遠足の帰りのような気分が思い出され、また行けるんだと分かって、一気に気分がV字回復したと言えるだろう。
旅を嫌がっていた昔をすっかり忘れていた桃太郎だった。
つづく